深澤真愛(フカサワ・マナ)さん

深澤真愛(フカサワ・マナ)さん

— 知能情報システム工学科を選んだ理由を教えてください。(インタビュア:清水昭伸)

深澤さん:私はもともと、ものづくりに興味がありました。特に、IT技術を用いたものづくりについて学びたいと思っていました。そこで、憧れていた東京の国公立大学の中から、情報技術を学べる学科を探していました。その中から、研究室紹介のキーワードなどを見て、自分が学びたいこと・興味があることを学べると思ったため、この学科を選びました。また、ソフトウェアからハードウェアまで様々な科目について学べることも、この学科を選んだ理由の一つです。

— 実際に入学してからの印象について教えてください。

深澤さん:入学して受けた印象はまず、とても落ち着いているな、といったものです。その理由としては、大学の立地が都心部から少し離れている、という点も関係していると思います。あとは、農工大生の人柄についても、全体的に落ち着いているな、という風に感じました。また、SAIL入試で入った人など、プログラミングに詳しかったり得意な人がいる一方で、数学な得意な人だったり、物理が得意な人だったり、それぞれが得意なことを教え合えるような環境・雰囲気があったため、課題などにも取り組みやすく、やりやすかったです。また、質問をしたいと思うようなプログラミングの授業では、少人数教室に分かれるため、TAの方や先生に気軽に質問できる環境もありました。

— ありがとうございます。工学部がある東小金井、それから農学部がある府中ともに、東京の中では多摩地域と呼ばれる23区外に位置するんですが、やはり緑が豊かで環境が良いですよね。それから少人数教育について、知能情報システム工学科は教員1人あたりの学生数が10人未満なので、きめ細かい教育ができるようになっているんですね。

— 将来の夢について聞かせてください。

深澤さん:私の将来の夢はまだ漠然としているのですが、ものづくりを通して人々の生活をより幸せなもの、豊かなものにできたら、と考えています。具体的なイメージとして今私は2つのことに興味があります。1つ目は舞台技術、舞台演出についてです。舞台を作ると言う意味で、舞台演出に興味があります。プロジェクションマッピングや仮想背景などを用いた舞台演出に特に興味があり、将来的には世界最先端の技術の開発に携わりたい、と考えています。世界中のいろいろな国から集まった人とチームを組んで、かっこいいステージを作れたらいいな、なんて憧れています。2つ目は、医療・社会福祉・教育の分野を支える技術者になるという夢です。様々な制度やシステムを利用している人や、携わっている人すべてがより自由でよりストレスフリーなものになるようなシステムづくりをしたい、という夢があります。どちらの夢にしても、私が今できることは本学科で学ぶべきものをしっかりと学び、自分の技術とスキルを高めることだと思っています。また、在学中に留学もしたいと考えています。

— ありがとうございます。今留学の話が出ましたが、実は東京農工大学、非常に国際交流が盛んなんですね。少し前のデータですが、学生600名あまりが海外派遣しているというデータもあります。それから40カ国から356人の留学生を受け入れています。私の研究室の話になるんですが、例えば、フランス、ニュージーランド、アメリカ、これらの大学や病院とも連携しながら研究を進めています。こういうチャンスが東京農工大学にはたくさんありますので、ぜひそういう機会を有効活用して能力を伸ばしていってもらえれば、と考えています。今日はどうもありがとうございました。

高田勝悟(タカタ・ショウゴ)さん

高田勝悟(タカタ・ショウゴ)さん

— 知能情報システム工学科を選んだ理由を教えてください。(インタビュア:清水昭伸)

高田さん:私がこの大学を志望した理由はいくつかありますが、一番大きかったのはSAIL入試という入試形態があった点です。私は入学前からコンピュータが好きで、コンピュータを取り扱っている大学を探していました。そのときに、農工大のSAIL入試とSAILプログラムを見つけて、さらに自分の実力を伸ばせるのではないかと思い、志望しました。

— 東京農工大学のSAIL入試は、農工大独自のAO入試で、例えば、この知能情報システム工学の場合には、コンピュータプログラミングが大好きだとか、それから電子工作が好きだというような、他にはない、尖ったところを持っている学生さんを募集しています。高田くんの場合は、多分それがぴったりだったんでしょうね。

高田さん:そうですね。

— それから、SAILプログラムの場合には1年生から少人数ラボワークが可能になりますよね。去年1年間、高田くんは研究室に配属されてラボワークを経験したと思うのですが、その時の様子はどうでしたか?

高田さん:そうですね、そこでは、先生に直接指導して頂く形になってまして、すごく濃い授業になると言いますか、かなり面白いことをいろいろ教えていただけます。そこで博士課程の学生の方たちにお世話になったりもして、1年生にはなかなか得難い経験をさせていただきました。

— やはり1年生の段階から最先端の技術を学ぶのは少し大変な面もあると思うのですが、少し高いレベルを目指して頑張ってもらうと、能力はどんどん伸びていきますから、是非この調子で頑張ってチャレンジをしていってください。

— 実際に入学してからの印象について教えてください。

高田さん:キャンパスについては、自然が豊かでとてもきれいな場所だと感じています。キャンパスの中央に小さな庭や池があったりして、勉強するにはかなりいい空間だと感じています。また、生協や図書館にあるオープンワークスペースという場所を活用して、友人と勉強したり作業したりできて、とてもいい環境だなと思います。また講義については、しっかり準備されているなと感じました。先生による部分もありますが、しっかりついてこられるように、新しい単元に進む時には復習を交えて授業してくれたり、わかりやすいよう工夫してくれているので、ついていけています。SAILプログラムに関しても、先生に直接指導していただいて、自分のペースで進めていけるのでとても面白いです。

— キャンパスの中央にある池は、覗いてみるといろいろな生き物がいますよね。勉強の合間にあの池のそばでリラックスするのはとてもいいアイディアだと思います。それから、農工大のキャンパスの中にはたくさん木がありますし、府中キャンパスの方には農場もあるなど、とても自然豊かなキャンパスになっていますので、機会があれば府中の方にもぜひ足を運んでみてください。

— 将来の夢について聞かせてください。

高田さん:少し漠然としているのですが、本学科に入ってから、自分と似たことに興味を持つ人がたくさんいるんだな、ということを感じました。大学でそのような仲間をたくさん作ることができたので、その人達と共に、より高度なことなど、しっかり勉強を続けていきたいと思っています。またSAILプログラムでも、今ある現実的な課題の解決に役立つようなものに取り組んだりすることもあります。そういった勉強をしっかり進めていって、自分の作品を作れたら面白いな、と考えています。そして卒業後に関しては、この大学で学んだことを活かして起業したいと考えています。今流行っているリモートワークやリモート会議などネットワークを使ったシステムというのは今後かなり普及していくと思うので、そこをさらに使いやすく、さらに良くできたりすれば面白いなと考えたりしています。

— ありがとうございます。この知能情報システム工学科では、例えば、卒業研究では30を超える研究室の中から自分の好きな研究室、研究テーマを選ぶことができます。ぜひ、その機会を自分にあった研究テーマを見つけることで具体化して、実現していってもらえればと思っています。それから、4年生が終わったあとに約8割の人が大学院に進学しています。大学院修了後には起業するという人も多くいますし、それ以外に、一般企業に就職したり、あるいは国家公務員になったり、様々な道が皆さんの将来には開けていますので、是非そこに向かって進んでいってもらえればと思います。今日はどうもありがとうございました。