未来の情報社会を主体的に設計・構築できる高度ITイノベーション人材を育成する4つの方策

  1. プログラミングを重視した高度IT教育カリキュラム

  2. 講義と演習・実験を適切に組み合わせた「手を動かす教育」

  3. AO入試(SAIL入試)と特別教育プログラム(先進知能情報システム工学実験)による、習熟度に基づいた早期少人数ラボワーク

  4. 幅広い知能情報システム工学分野の中でアイデンティティの確立をガイドするためのコース選択

学部1年次

数学、情報工学、電気電子工学の教育に加え、将来の教育研究の動機づけとなる専門基礎科目を配置しています。特に、知能情報システム工学の基礎学問となる「プログラミング」や「電気回路」などの専門基礎科目には、対応する実験・演習科目を配置し、「手を動かす教育」を行います。

専門基礎科目

  • 線形代数学I (必修)
  • 微分積分学Iおよび演習 (必修)
  • 微分方程式 (必修)
  • 幾何学 (必修)
  • 知能情報システム工学概論 (必修)
  • プログラミングI (必修)
  • プログラミングI演習 (選択必修)
  • コンピュータ基礎 (必修)
  • 基礎電気回路 (必修)
  • 論理回路 (必修)
  • 基礎回路演習 (必修)
また、これまでに情報工学科で実施してきたAO入試(SAIL入試)と特別教育プログラム(先進情報工学実験)を発展させ、入試区分によらず習熟度が高い学生には、早期から教員とマンツーマンでラボワークを行う機会を提供するなど、高度ITイノベーション人材の育成が可能な特別教育プログラム(SAILプログラム)を構築します。

SAIL科目

  • 先進知能情報システム工学演習I
  • 先進知能情報システム工学実験I

学部2〜3年次

学部2年次からは、学生が自らの興味・関心に基づいて、幅広い知能情報システム工学分野の中で確固たるアイデンティティの確立をガイドするカリキュラムパッケージ選択のためのコース分け(「数理情報工学コース」と「電子情報工学コース」の2コース制)を行います。いずれのコースも、ハードウェアとソフトウェアの両面から、まだ世に無い知能情報システムを創り出すことを指向した教育・研究を行います。

専門基礎科目(共通)

  • 線形代数学II (必修)
  • 微分積分学IIおよび演習 (必修)
  • 数理統計学 (必修)
  • プログラミングII (必修)
  • プログラミングII演習 (必修)
  • 情報理論 (必修)
  • 線形システム (必修)

数理情報工学コース

「オペレーティングシステム」「情報セキュリティ」「計算機ネットワーク」「コンピュータグラフィックス」など、計算機科学ならびに数理情報工学を指向する専門科目を配置しています

専門基礎科目

  • 離散数学 数理必修
  • アルゴリズム序論 数理必修
  • アルゴリズム序論序論演習 数理必修
  • 計算機アーキテクチャ 数理必修
  • 計算機アーキテクチャ演習 数理必修

電子情報工学コース

「先端電子デバイス」「ディジタル電子回路」「通信工学」「サステイナブルエネルギー工学」といった高度情報社会の基盤となるシステムエレクトロニクス技術を指向する専門科目を配置しています。

専門基礎科目

  • 電磁気学I 電子必修
  • 電磁気学II 電子必修
  • 基礎電子回路 電子必修
  • 電子デバイスI 電子必修

さらに、「人工知能」「パターン認識と機械学習」「ヒューマンインタフェース」「計測・制御工学」など、知能情報システム工学分野に広く共通する専門科目はコース共通科目として開講することで、知能情報システム工学分野に精通した高度IT人材を育成します。

専門科目

  • 知能情報システム工学実験1A 必修
  • 信号処理論 選択必修
  • 基礎情報数学 選択必修
  • アルゴリズム論 選択必修

SAIL科目

  • 先進知能情報システム工学実験II
  • 先進知能情報システム工学実験III

学部4年次

学部4年次に卒業論文を実施する研究室の選択は、コースによらない配属とすることで、コースを超えた高度IT人材の交流を実現します。これにより、将来の知能情報システム工学分野の進展に向けて、情報工学、電気電子工学を核とした学際的研究を主体的に推進する高度ITイノベーション人材を育成します。

また上記に加えて、希望者は中学・高校の「数学」および高校の「情報」に関する一種教員免許状を取得するための教職課程を履修することが可能です。